君はまだ本当のOTAKUを知らない

君はまだ本当のOTAKUを知らない

いつから自分のことを訓練されたオタクだと錯覚していた?

私はTwitterのアカウントを複数もっており、普段使いできるアカウントとオタクとして活動する(いわゆるオタ活)為のアカウントで使いわけている。

オタ活用のアカウントでは主に自分の推しの日常を妄想したり、神絵師様の描いたイラストをブックマークしたり、と非オタの方々から見ると「一発アウト」な活動をしている。

ちなみにオタク専用のアカウントでは推しを同じくする同士をフォローし、同士からフォローされ、「○○はコンビニでも絶対にレジでお礼を言うよね~!」「わかる!」といような世界一不毛地帯な会話を繰り広げている。

ネット上の戦友たちとSkypeするやで

みなさん、「絵チャ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。聞いたことがあるという方はおそらくそこそこOTAKUの沼にひたりかけているかズブズブな方だろう。

「絵チャ」とはめちゃくちゃ簡単に言うと無料でオタクたちが集い1枚のネット上のキャンパスに推しの絵を描きながらチャットをする、というサービスである。

私は絵が描けない為、もっぱら魔法のようにできあがっていくイラストを見てはチャット機能に「尊みの秀吉」「あなたが神か!」「一休、このイラストを画面から出してくれ!」などと気が触れたとした思えないコメントを残していく迷惑BBAである。

しかし先日、『いつも絵チャで集まるメンバーでSkypeしながら絵チャをしないか?』との東京ディズニーランド行こうぜ、並みのワクワクな案が持ち上がった。
もちろん、秒で参加の意を示しその日は絵チャに備えて昼寝をするほどの気合の入れようだった。

完全なる敗北

私もソコソコの期間オタクとして活動してきた。自販機の高さが小栗旬の身長とほぼ同じと聞けば、自販機を使用する度に「もし小栗旬と会話するなら首はこの角度か…」などと妄想した。

また愛読している漫画のキャラブックが発売されれば各キャラのBMI値を割り出し、「平均体重よりも6キロも細い⁉ちゃんと食え!!」と一人激高することもあった。

こういった経験から、私は自分を「訓練されたオタク」「古(いにしえ)からのオタク」だと自負していたのだが、絵チャに集まった戦友たちはそれはもうレベルが違った。

全員が常人の3倍のスピードでしゃべる

Twitterや絵チャのチャット欄では日々、和気あいあいと会話をしている私たちだが実際に声をだしあって話すのはこれが初めてであった。

主催者様より「じゃあまずは自己紹介していきまそしょうか?」との提案があり、1人ずつ自己紹介をしていったのだが私は耳を疑った。
平素から私も早口だと言われることが多いが、そんな私が聞いてもどう考えても常人の3倍のスピードで他のメンバーが喋っているのだ。

そもそもオタクというのは早口がデフォルトである。日々、推しに関する情報を収集し、自分なりの考察を深めている為あまり人と話す機会がないのだ。

もちろん交友関係の広い「陽」属性のオタクも存在するが、大体のオタクはTwitterやチャットでは饒舌、実際会うと葬儀に参列…というくらい話さない。
しかしその割には、推しについて意見を求められるとこれまでに集めてきた膨大な知識を全て相手に伝えたい気持ちが爆発する為早口にならざるを得ないのである。

手元にコミックを置いておくべきだった

絵チャに参加するにあたり、私はコミックの中でも推しが登場する巻は復習していた(※既に30回は同じ巻を読んでいる)。
その為、愚かなことに手元にコミックを用意せずに絵チャイプ(絵チャをしながらSkypeすること)に臨んでしまったのだ。

自己紹介が終わり、3分ほどSkypeの故障かと思うような静寂に包まれた。余談だがオタクは話したいことをマシンガンのように話すと急に虚構を見つめて無口になるという特徴もある。

しかし、主催者様が気を利かして「初めて推しを見た時から、『あ、この沼は深いな』って気づきましたwww」みたいな一言を発した途端、早朝の市場かと思うように一気に騒がしくなった。

「○巻のあのページの左下のコマのここがよかった。」
「「わかりみ深し」」
「アニメのあのシーンをコマ送りしたところ、靴下を履いていることに気づいた。」
「「靴下を⁉靴下を履いてたんですか⁉」」

みたいな感じで、他のメンバーも一斉に話し出したのだ。
私は完全に出遅れた。いくら繰り返し読んでいるコミックであってもコマの場所まで暗記していない。
また、アニメのお気に入りのシーンを巻き戻してみることはあってもコマ送りにして視聴するという発想がなかった。この世には天才があまりにも多すぎる。

絵を描きながらしゃべり、チャット機能まで利用する始末

特に能力がカンストしていたのは主催者様だった。この方はイラストを描きながら、Skypeでも饒舌に話し、なおかつ大切なポイントはチャット機能で文字に残すという阿修羅観音か?と思うような方法で私を含めた他のメンバーを楽しませてくれた。

もちろん、会話が始まっても全員が法定速度を無視した速さで話すので私には会話に飛び込む間合いがつかめなかった。

うっかり飛び込んで盛り上がっている会話を中断させるような「トーク事故」を起こすのだけは避けたかったのだが、基本同じ推しを愛する仲間には優しいので他のメンバーも「emu_kokoroさん○○(私の推し)の好きなところはどこなんですか?」などと話しを振ってくれた為ところどころ会話に参加することができた。

次があれば手元にコミックス全巻用意する所存

大変盛り上がって絵チャイプは深夜に解散となった。『またやりましょう!』と他のメンバーも乗り気だったので次回の開催を心待ちにしている。

今回の反省点を活かし、次に同様の機会があればコミックスを全巻手元に用意し、私もトーク界の ミハエル・シューマッハと呼ばれるくらいのスピードで軽妙なトークを繰り広げたい所存である。

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