I am japanese OTAKU!!!!!!!

I am japanese OTAKU!!!!!!!

I am 厳しく訓練されたオタク

世の中の非オタクの人達はオタクをどのように感じているのだろうか。我が家は元は5人家族で、父はオタク、母は非オタク&オタクが嫌い、姉はただの非オタク、私は古のオタク、妹はオタクに理解のある一般人である。私はいつ頃から自分がオタクになったのか覚えていない。覚えていないが、小学生の頃にはJ-POPは1曲も知らないが、アニソンなら俺を呼べ!というくらいにはオタクだった。

少なくとも私が高校生くらいまでは「オタク」というのは自分の好きな物(アイドル、アニメ、漫画、映画、声優)をどれだけ好きなのか?という熱量で計られていたような気がするのだが、昨今は「どれだけ知識を持っているか」ですぐにマウンティングをしかけてくるマウンティング・ゴリラが増えてきたように思う。「その程度の知識しかないのに、〇〇を好きとか片腹痛いですな」と変な形のメガネをクイっとする輩が増えてきたのだ。

愛情の深さ=知識量ではない

これはあくまで私の持論だが、愛情の深さ=知識量ではない。我々オタクは、ジャニオタだろうが、ドルオタだろうが、アニメオタクだろうが、映画オタクだろうが、好きな作品内の好きなキャラクターや俳優を「推し」と表現することが多い。誰が最初に考えたのかわからないが、「推し」とは大変いい得て妙だな~と思わずにはいられない。AKBなど多数のメンバーが所属するアイドルグループ内や、アニメ・漫画内で推しが変わることを「推し変」という。中には推し変を心よく思わない方もいるようだが、推し変を繰り返すことにより最終的に作品内、グループ内全員が「推し」になるという「箱推し」という現象が発生することもある。

さて、ここまででオタク用語キホンのキがいくつか出てきたが、非オタの皆さんはご理解いただけただろうか。推し・推し変・箱推しの3用語を抑えたところで次に進みたいと思う。

突然だが私が昔同棲していた元彼は夏はフェス巡りをしたり、休日はカフェ巡りをしたり…とにかくアクティブかつ今時の若者であった。対して私は、春夏秋冬とわず自室にこもりアニメや映画、漫画をたしなみ、推しについての勝手な考察をすることを生業としており、週末など朝からワインを飲みながらホラー映画を観たり、昔なつかしのアニメを一気見したり…という過ごし方が基本であった。別に出かけることは嫌ではなかったがある日突然奴が、「俺もちょっとオタクなところあるからな~」と言い出した。彼は音楽がとにかく好きだったので、「音楽に関して」オタクという意味かと思い、「そうか」と返事をしたところ、「自分はアニメオタクなところがある」と言い出した。

当時私は知らなかったのだが、その時期の激推しのアニメを放送する深夜枠(noitamina)というのがあるらしく、彼はnoitanimaは欠かさずチェックしているとのことであった。「ノイタミナとは?」と聞くと、プスーっと効果音が出そうな笑顔で「アニメーションを反対側から表記してるんだよ。知らない?」と言ってきた。平素から「私はオタクだ」とカミングアウトしていた為、この「知らない?」には「オタクという割にはnoitaminaをご存知ない?ww」という要素が含まれているような雰囲気だった。また、私はエヴァンゲリオンは未履修である。理由は難しいからだ。最初の数話は見たが、私の頭脳はエヴァンゲリオンについていけなかった。ただ最終回はどうなるだろうと気になったので最終回だけ見ると、伝説の「おめでとう」回だった為、余計混乱した。何かのタイミングでエヴァンゲリオンの話になった際に「私は見ていない」というと、プクスーっという効果音がつきそうな表情で「エヴァンゲリオンもnoitaminaも見てないのにオタクとか、ちょっとそれはオタクとか言えないわww」と言われてしまった。

pixivさんをご存知ない?ww

この発言には私も奥歯をギリつかせた。「これとこれを知っているからオタクではない!どんな形であれ推しへの深い愛があればオタクだ!」とメロスを凌駕する勢いで心中は怒っていたが適当に流した。ある日「重版出来」というドラマを見ていたところ『pixivで絵のうまい新人を探し、人気小説の漫画を描かせようとする編集者』が出てくる回があった。これが真実なのかどうかはわからないが、我らがpixivさんはそのような使われ方もしているのだな、と思っていると奴は「pixivって何?」と言い出した。

反撃開始だ。「pixivさんをご存知ない?ww あのpixivさんを?」と煽りたおしてやろうと思ったが、少し泳がしてみることにした。「最近流行っているイラストとか小説とか専用のSNSみたいなもんだ」と説明したところ、「なんでイラストとか小説を載せるのか?」ときた。決定だ。貴様はファッションオタクだ。私たち、古のオタクは推しの幸福だけを願って生きている。その為、漫画やアニメなどの原作で推しが死んだとしても己の作品の中では生かし続けることで自我を保っている。また、原作が非常に辛い展開になったりすると突然「現パロ」と言って、現在の平和な日本にキャラ全員を転生させて幸せに過ごさせる、という常人には考えつかない方法で推しを幸せにしようとする。また、pixivさんを利用しているオタクの中には非常に絵のうまい方(絵師様と呼ばれている)や、プロでは?と思うほど文章のうまい方が存在する。

インスタのハッシュタグのようにpixivさんでも推しの名前や、作品名で多くの絵師様や作家様の作品を検索する「タグ」というものが存在する。しかしオタクはタグの使い方ひとつとっても一味違う。推しが幸せに結ばれる小説などには「教会が来い」「あなたが神か」「ここが天国か」というようなタグが大量につけられる。タグは作家様がつけることもできるし、読者が登録することもできる為人気のある作品にはこのように作品や作家様自身をほめたたえるタグが大量についており、中には「エンダァァーーー!」など映画ゴーストの主題歌の一部だけをタグとして残していく強者も存在する。

昨今ではpixivさんで人気のでた作品は書籍化され実際にコミックとして販売されることも増えてきた。以前のように漫画家になるには、出版社に作品を持ち込んだり、賞を受賞するという道以外にも夢をかなえる方法ができたのは喜ばしいことだ。

推しの為ならなんだってできる

私は現在「ゴールデンカムイ」という漫画を愛読している。何度も繰り返し読み、何度も号泣しアニメも全て視聴済である。最初は私にも推しが存在したが、現在見事に「箱推し」状態になっており全キャラが幸せになってくれるのであれば臓器の1つや2つ失っても良いとすら考えている。

ゴールデンカムイのファンの方々は実に行動的であり、作品の舞台が北海道なのだが長期休暇となれば北海道に行く。またこの作品は明治時代が舞台になっており、また主人公は屈強な退役軍人とアイヌの少女である。その為、ファンの方々は図書館で「アイヌの歴史」や「アイヌの文化」「明治時代の軍隊の風習」みたいな本をしこたま借りてきては予備知識をつけ、自ら作品の奥行を増やしている。さらに最近、鹿児島出身のイケメン将校が登場し大変な人気なのだが、このキャラのファンは薩摩弁を学び「鹿児島」のことを「かごんま」と呼ぶ程度には薩摩弁を使いこなしている。またキャラの出生地が発覚するやいなや鹿児島に飛ぶ。何をするわけでもなく「彼はここで育ったんだな」とか「こんなものを食べていたのだな」と推しと同じ時間や文化を共有することで満足するのだ。

否定も肯定もしなくて良い

非オタの方たちからすれば理解できないだろう。「なぜ存在しないキャラの設定上の故郷を訪ねるのか?」「なぜそんなことに大金や休みを投じるのか?」

そして悲しいかな人は理解できないものを排除しようとする傾向にある。「え~、何それオタクじゃん。キモイ」と否定的な言葉を口にしたりする。100人いれば100人文の趣味嗜好が存在する。皆気づいていないだけで何かのオタクである可能性は高いのだ。しかし、相手の愛する物が自分の理解できない分野であるとわかるや否や、メンフィスのように「馬ひけー!!」と攻撃的な態度に出るのはいただけない。

だからといって、「いいじゃん、私も鹿児島弁勉強しようかな」などと無理に話をあわせる必要はない。人の大切に思っているものを否定も肯定もしなくて良いのだ。ただ、「あなたはそれが好きなんですね。」とただ「そういう人もいる」程度に考えてくれれば良いのだ。

先日、オタクに理解のある一般人である妹から「私の昔のバイト仲間にオタクがいる。彼女はある分野では古参の作家でありコミケにも何度も参加している。しかし推しキャラへの解釈違いという理由でアンソロジー(複数名の作家が集まり1冊の本を作るもの)に1人だけ呼ばれなかったらしい」と聞いた。聞いた瞬間は笑ってしまったが、後から考えるとこれは恐ろしいことである。同じものを愛し、推しの幸せを願うもの同士でも争いは起きてしまうのだ。そう考えると文化や、考え方、言語が異なる人間同士の間で争いが起きるのは自然の摂理なのかもしれない。

近年、外国からの観光客が増加している。マナーが悪いとか、国民性が嫌いという理由でそれを嫌悪する方もいるが、「解釈違いです!」と観光客の方々を攻撃する前に「日本という共通の推しを愛する」者同士なのだと考えてみてはどうだろうか。「推しの存在は世界を少し平和にするかもしれない」、長年オタクをやってきたが最近そのように考えることができ、オタクであることを誇れるようになってきた。

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