映画感想 グリーンインフェルノ 後編

映画感想 グリーンインフェルノ 後編

先日グリーンインフェルノという映画の感想をアップしたところ、妹から「後編はいつ上がるのか?」と電話がきた。
三国志の関和フェイスで「そんなものはない」と言ったところ「ふざけているのか?」ときた。
妹曰く、あんな中途半端なところで終わられては困るとのことだった。
ならば自分で観れば良いのに…と思わないでもなかったが、妹のグロ耐性レベルは3弱なのだ。グリーンインフェルノを観たらショック死するだろう。
他にもTwitterのリプで「続きも楽しみにしてます!」と返信を頂いたので、今回はオチまでガッツリ感想を述べていくことにする。
あくまで私個人の感想なので「お前はきちんと映画を観たのか?」と思われる方がいるかもしれないが、お許しいただきたい。

おさらい

おさらいも何も詳しくは 映画感想:グリーンインフェルノ を読んでいただければわかるのだが、「時は金なり」と言われているようにいかに時短できるかが現代社会を生き残る上で重要なスキルになっていると思うので現時点でのデッドオアアライブ一覧を作ってみた。

DEAD

ジョナ:下段右端(一番最初にヤハ族のお食事になった為死亡
絶対に大学生じゃない感90%の体格の良い男子学生。
体格が良いと言ってもプリングルスが好きなのかな?と思わせる方の体格のよさ。心優しく、どうやらジャスティンに惚れている様子。
心からヤハ族の為を思ってアレハンドロの活動に参加している。

サマンサ:上段真ん中(逃亡に失敗し死亡
どこかあどけない顔つきなのに勇気のある女子大生。恋愛対象は女性。エイミーを狙っているのか、既に恋人同士なのかよくわからんが、何かにつけエイミーを気にかけている。
『高校時代は陸上部だったのよ!(フラグ)』

エイミー:上段右端(恋人?かなんか知らんが仲良かったサマンサの死を最悪の形で知り、自害
ベジタリアンというある意味最も可哀想なキャラ。動物の肉を食べることができないのにカニバリズムバリバリの環境でお腹まで壊してしまう幸薄ガール。

Alive

ジャスティン:上段左端(生存中
お父様が国連のお偉方というチートクラスのバックボーンを持つ主人公の女子大生。
お母さまは既に亡くなっている様子で、祖母→母→自分へと受け継がれたネックレス(笛付き)を大事にしている。
大学生だからと言って毎日パーティ三昧という訳でもなく真面目で清楚な美人。
何の授業か知らんが「ある部族は一定の年齢になると女性器を切除するという習慣がある」という講義を聞き強い嫌悪感を抱くと同時に、なんとかそのような風習を変えなければ…と正義感に燃える。
学生がモノホンに首を突っ込むとロクなことにならない、という良いお手本。

アレハンドロ:下段左端(残念なことに生存中
絶対に大学生じゃない感85%のカリスマ性溢れる学生。
大企業が原住民のヤハ族を迫害して熱帯雨林を開発しようとするのを止めようぜ!と他の学生やジャスティンを焚きつけてしまった諸悪の根源。

ダニエル:下段左から2人目(本生存レースの大本命。勇気も優しさもありぜひ生き残って欲しいキャラ。生存中
絶対に大学生じゃない感100%の学生(学生なのか?)。
電子機器に強いらしいが、いつもあと1歩GPSに手が届かない。
体格こそ小柄だが、女性を優先的に逃そうとしたり、逃亡中に川で溺れる仲間をしっかり助けたり…と場面が進むごとに勇気と男気を増していくハイ高感度キャラ。

ラース:下段左から3人目(よくも悪くもここまで印象が薄いお葉っぱBOY。生存中
なぜアメリカの大学生はこんなに気軽に映画の中で大麻を吸うのか?長年の謎だが、ホラー映画には必ず1人は出てくるお葉っぱ中毒BOY。
しかし彼の中毒が後々思わぬ番狂わせを巻き起こす。

ラース一番の見せ場

エイミーが喉をかっ切って自害するも、人間の生存本能は恐ろしいものですぐに「奴らはエイミーを食うだろうから死体に大量のお葉っぱを詰めてやる!ラリってる間に逃亡するぞ!」と俄然張り切るラース。
庇う訳ではないがラースも「絶対に全員で脱出するんだ」と言ったり、エイミーが自害した時にはすかさず駆け寄ったりと割と良い奴なのだ。
しかし、ダニエルの方がいつも何かと行動が早かったり、頭の回転が早かったりするのでイマイチ活躍の場がなかったのだが、お葉っぱ中毒だったことで一気にヒーロー枠に躍り出ることができた。

しかし、日常生活で先住民族に囚われて食われそうになり、仲間が自害したタイミングで敵の正気を奪う為に死体にお葉っぱをつめる、という機会などなかなかないと思うのでこの1億分の1の奇跡にかけてお葉っぱを持ち歩くなどということはしない方が良い。
上記のような目的だとしても所持しているだけでブタ箱いきである。先住民族の檻よりはマシかもしれないが、どうせなら如何なる檻にも入らない人生を送りたい。

一方その頃下馬評では「最も死んで欲しい」の票を総取りしているアレハンドロだが、「こうやって待っていればあの開発企業のトラクターがやってくる。そうすればあいつら(ヤハ族のみなさん)も皆殺しだ。」とブスくれた表情で1人遠くを眺めていた。

さすがは敵であるヤハ族の皆さんを抑え、トップで「最も死んで欲しい」1位に選ばれる男。心持ちが違う。このように芯から腐っているキャラが途中で辛い過去本当はちょっと良い奴な面を見せつけてくると鬱陶しいので、その点では清々しいほどにクズだと言える。
更にアレハンドロは「別に地球環境とか先住民族の存続とかどうでも良い。自分の名前を売りたかっただけだ。」とここへきて聞いてもいないのに、他のメンバーの殺意にガソリンをぶちまけるような発言をしたりする。
鋼の心をもった男だ。褒める点はその気持ちの強さだけである。

ヤハの皆さんお葉っぱ初体験

ラースのみたてはあたり、ヤハの皆さんはお葉っぱが大量に詰まったエイミーを焼いた時の煙でかなりハイになっている様子だ。
珍しい匂いにつられて続々と焼き窯周辺に集まりだすヤハ族の皆さん、その上「えらくうまそうじゃねぇか」とばかりに元エイミーの薫製ラースのお葉っぱ添えを取り合い争いだす始末。
この1:10:00あたりも結構ショッキングな映像が映るので観る方はご注意願いたい。

さて、完全にガンギマリ状態になったヤハ族の皆さんを見て、とうとう脱出決行である。
ダニエル、ジャスティンと順調に檻を抜け出し、さてラースの番…となったところで、アレハンドロがその辺に落ちていた吹き矢(刺されると気絶する)をラースにぶっ刺してくる。
理由は「檻に自分1人になったら自分が食われる。開発企業のトラクターが来るまでに時間稼ぎでもう1人必要だ。」とのことだった。
「もう許せない!ぶっ殺してやる!」と激おこのダニエル。しかしここで騒ぐと誰も逃げることができない。
苦渋の決断の末、ジャスティンとダニエルは村を抜け出し森の中へ入っていく。

アレハンドロ、お前役者になるべきだよ

しばらくして目覚めるラース。なぜか檻の外で寝転んでいるのだが、檻から出る途中でアレハンドロに吹き矢をぶっ刺されたのでどうやって檻から出たのだろう。
アレハンドロがこっそり運んで自分だけまた檻の中に戻ったのだろうか?
謎が謎を呼ぶラースの目覚めだが、目覚めたラースを見下ろすヤハ族の男性2人。やたらとニヤニヤしている2人を見て「まだハイだ!」と脱出の機会を伺うラース。
檻の中のアレハンドロに「ジャスティンとダニエルは!?」と確認するも「あの2人も吹き矢でやられた、多分もう死んでる。」と聞き、「そんな…」と軽く絶望する。
軽く絶望しているラースに突然かぶりつこうとするヤハ族の2人。

ここからがこの映画の閲覧注意第2幕:1:14:00〜1:17:01あたりまでは結構なグロテスク描写が続くのでここも苦手な方は注意していただきたい。
ラースがむさぼり食われる悪魔の3分間である。
「ハッパやったからだ!ハッパ をやると腹が減るんだ!」と謎のトリビアを叫びながら逃げ惑うラース。
最終的に絶命してしまったラースを檻の中から「やれやれ」と眺めるアレハンドロ。お前の血は何色だ?

一方その頃脱出チームは…

ラースがそんなことになっているとは全く知らないジャスティンとダニエル。森を抜け、大きな川に出る。するとダニエルが、川上の奥の森から煙が上がっているのを発見する。
他にも墜落した飛行機の残骸みたいな物を発見し、きっと川上に行けば助かるぞとジャスティンを励ましながら進んでいく。
こんなにしっかりとした良い奴がなぜアレハンドロの口車に乗せられてしまったのか…。
ペルーの森を守ろう!という名目で集まった学生たちなので基本的に良い奴ばかりなのが心苦しいところである。

川上に進むに連れ、水の流れも速くなる。岩から岩へ慎重に歩を進める2人。ここでもダニエルはまず自分が進みジャスティンに手を貸すなど良い男っぷりを炸裂させる。
しかしジャスティンがうっかり川に流されてしまう。突然のことでパニックになるジャスティン。「お前ホントそういうところあるよな!?」と最高にイライラする。
しかしダニエルは見捨てない。ジャスティンを励ましながら、即座に木の枝を折り「これに掴まれ!」とジャスティンを救出する。
なんとか川から這い上がり、抱き合って喜ぶ2人。ダニエル、結婚してくれ。

その後もフラフラになりながらも森の中を進み、飛行機が墜落した現場までたどり着いた2人だったが…

長い

予想以上に長くなってきたので、巻きでいこう。
墜落現場では見せしめのように学生達の死体が串刺しにして並べられている。ヤハの皆さんは鮮度を重視しているのか既に死んでいる人間は食べないようだ。
串刺しの学生たちを見てビビりながらも、飛行機の残骸からGPSを見つけるダニエル。
しかしGPSはバッテリーが切れており使えない。ガッカリする2人の耳に微かに電子音が聞こえ、それが学生の誰かの携帯だと気付き(めちゃくちゃ嫌々)死体のポケットから携帯を入手するも追ってに見つかり2人とも吹き矢で気絶させられる。

村に連れ戻された2人。ジャスティンは儀式の為に縛り挙げられ、ダニエルは虫責めの拷問を受ける。
貴重な食糧を無駄にするほどヤハ族の皆さんは今回の脱走におこなのだ。
虫と言ってもここで使われるのは大きめの蟻(アリ)なので、昆虫が苦手な方でも視聴可能だと思う。
余談だが、子どもの頃金曜ロードショーでアーノルド・シュワルツネガー氏主演の「黒い絨毯」という映画を見た。
詳細は全く覚えていないが、蟻の顎の力は割と強いし、団体になるとエグいということだけは覚えている。
ちなみに誰も知りたくないだろうが、この時アレハンドロは拷問にあっているダニエルを檻の中から「やれやれ」と眺めている。ヤハ族気取りも大概にして欲しい。

ジャスティンに取っては拷問でしかない儀式(女性器を麻酔なしで謎の刃物で切除される)だが、ヤハ族では「大人と認めてもらう大切な儀式」なので他の女の子は嬉しげに儀式に参加したりしている。
これから食うつもりならジャスティンにそんな儀式をする必要はないと思うのだが、とにかくジャスティンを儀式に参加させたいヤハの皆さん。
時が近くに連れ泣き叫び暴れるジャスティン。しかし頼りになるダニエルは蟻まみれでそれどころではないし、アレハンドロは1ミリの期待も持てない為絶望にむせび泣くジャスティン。
そこへ現れたのは…

救世主登場

もうダメだ、と諦めかけた時急にジャスティンの両手を縛っていた縄が切られる。
そこにいたのはヤハ族のまだ幼い少年!
この少年は檻の中にいたジャスティンに食事を配ったり、実は細々ジャスティンと接触する機会があった少年である。
本来喜ぶべきはずの儀式を前に泣き叫ぶジャスティンを見て何かを感じたのか、ジャスティンを助けてくれたのだ。

少年が逃げ道を案内してくれる中、ジャスティンは急いでダニエルの元へ向かうもダニエルは虫の息(虫責めなだけに)。
しかし、あれだけ助けてくれたダニエルを見捨てられないジャスティンはなんとかダニエルも一緒に…と言葉をかけるがダニエルは「…シテ、コロ…シテ…」と楽にしてくれと懇願する。
「そんなことできない!私が助けてあげるから…」と奮闘するジャスティンを尻目に少年がサッとダニエルの首をかっ切りダニエルは絶命する。
少年とはいえさすがヤハの者、見事な手腕である。
死ぬ直前にダニエルから携帯を受け取り、少年に連れられて脱出するジャスティン。

それを見たアレハンドロは「ジャスティン、俺をここから出してくれ!」と当然のように言ってくるがジャスティンはまた奥歯が粉砕するんでは?と思うほど奥歯を噛み締めてアレハンドロを無視する。
「見捨てないでくれ!頼む!出してくれ!」とアレハンドロが喚いたせいでジャスティンの逃亡が村に知れ渡ってしまい、すぐにジャスティンを追いかけるヤハの皆さん。
最後の最後までいらんことしかしなかったアレハンドロ、多分食われるんだろうがなんというか精神が粗悪なので食べない方がいいと思う。

ラスト

なんやかんやで逃げ切ったジャスティンだが、開発企業側のSP部隊とヤハ族のガチンコバトルの現場に遭遇してしまう。
ヤハ族が強いと言っても武器は吹き矢や、弓矢などの旧式の物ばかり。機関銃などの最新鋭の武器でガンガン倒されていく。
確かにヤハ族は敵だったが、元はと言えば縄張りに勝手に入ってきた方が悪いのだ。
自分の名前を売りたいアレハンドロ、交渉を有利に進めたい現地のコーディネーター、開発を進めたい企業など自分勝手な輩が自分勝手な理由でヤハ族の土地を荒らさなければこのような悲劇は起きなかったはずである。

なんとか保護されたジャスティン、「他に生存者はいますか?」との問いかけにアレハンドロのことを思い浮かべるも「いません、私だけです。」とキッパリと言い放ち帰国。

帰国後ヤハ族について「野蛮な民族」「首切り族で食人族なんでしょう?」と尋ねられるも、「他の学生は墜落事故で死んだ。私は火をたいてしのいだけど、その火も次の日には消えた。先住民たちがいなかったら私も死んでた。」とヤハ族を庇うような発言をするジャスティン。
身勝手な理由から彼らの縄張りに入り込んでしまったこと、また救出されたヘリから見たたくさんのヤハ族の死体(ガチンコバトルでめちゃくちゃやられた)などを思い出したのかもしれない。

悪夢を見ることはあっても少しずつ日常生活に戻りつつあるジャスティン。
大学の寮の部屋から見えるのは、アレハンドロの顔がプリントされたTシャツを着て「サマラに自由を!」と大声をあげる学生たち。

考えさせられる映画だね、と言っておけば良い

とにかくこの映画はアクション映画ではない。
もし興味がある方はNetflixやアマプラで観れるのでトライしてみても良いかもしれないが、なんというか結構な胸糞映画なので楽しい週末を過ごしたいのならば今は見るべきタイミングではない。

ちなみに概要を説明した妹の感想はこちら。

助かったのが元凶かどうかをまず気にするハンターのような妹

元凶は別だと知るやいなや、助かったことを喜ぶ妹

アレハンドロへ一言

よっぽどグロ耐性があり、胸糞映画が観たくてたまらない!という方へはオススメの1本である。

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